うちのムスメは今、人見知り真っ最中です。とはいえ、他人を見て泣き出すとかではなく、他人をにらみつけるという強気の人見知りです。

ちょっと前までは誰にあやされても笑っている外面のいい子だったのですが、今では外では滅多に笑わず、とにかく凝視し続ける子になってしまいました。

私は今回の旅行に行くまで、アメリカ人はアメリカ人のかわいさの基準、日本人には日本人のかわいさの基準があるから、目がちょっと大きいので日本ではちやほやされているムスメですが、外人には興味を持たれないだろう、と思っていました。

が、かなり彼女のおかげで声を掛けられました。
店の店員さんやウエイターさんたちは、客商売なので多少は愛想してくれてもおかしくないのですが、通りすがりのアメリカの方々もいろいろ声を掛けてくれました。私たちにわかる英語はたいしたもんじゃないので、他にも何か言っているのかもしれませんが、「かわいいわね」とか「お人形さんみたいね」とか「いくつ？」「男の子？（ここでもかい！）」とか。

ある子供用品店では、店員さんが無謀にも、うちの能面ムスメを笑わせようとチャレンジを始めました。名前を呼び、ぬいぐるみや手近な売り物で笑わせようとしたのですが、ムスメは彼女をにらみつけるだけ。それでも店員さんは諦めず、いないいないばーや面白い顔を作ってトライします。が、反応はゼロ。お店に他のお客さんが入ってきても「この子を笑わせるのに忙しいの」と言って仕事をしません。私が何度もきりのいいところで店を出ようとしたのですが、彼女は手を変え品を変え挑戦しました。で、最終的にはムスメが勝ち、「笑わない赤ちゃんなんて、クレイジーだわ」とか何とか言って店員さんは諦めました。
ムスメに声を掛けてきた中では、彼女が一番面白かった。